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新聞記事に掲載されました。(朝日新聞:令和元年11月9日)

障害者の職場環境改善へ休憩室

 空き缶や瓶の選別作業で知的障害者の働く場を提供している松戸市の資源リサイクル会社「イサカエンタープライズ」に、障害者が休憩するための「福祉事業棟」が完成した。賃金アップに伴って働く障害者が増え、本社スペースが手狭になったためで、同社は職場環境の改善で働く意欲を高め、さらなる賃金の引き上げを目指している。

鉄筋コンクリート作り4階建てで、延べ床面積234平方メートル。エレベーター付きで1階は駐車場、2階が20~30人を受け入れ可能な休憩室、3階が職員室、4階が多目的スペースだ。
 同社は1993年2月設立の廃棄物中間処理会社。社員約50人、パート社員約30人。井坂勝則社長(61)によると、障害者の自立を望む親から相談を受けたのがきっかけ。2006年2月に社会福祉法人と委託業務契約を結び、6人が工場で空き瓶の色分け作業を始めた。
 15年には約10年間の実績が認められ、廃棄物中間処理事業の会社としては県内で初めて就労継続支援B型事業所の指定を受けて公的助成金が出るようになった。助成は障害者一人につき月額12万1千円。
これを基に障害者と、管理者や現場で指導する支援員合わせて16人態勢の福祉事業部「結」がスタートした。
 この間、障害者とは個別の契約を結んで労働条件を安定させた。当時の賃金は時給300円で、月にすると平均約4万6千円。市内のほかの事業所に比べて約3倍の高額だったが、その後も年々引き上げ、現在は時給380円にアップした。同社の障害者の7割は月5万円を超え、県平均に比べて約3・5倍になる。時給400円の人もいる。
 結のスタート時は空き瓶だけの選別だったが、3年前からは空き缶の作業も導入。障害者の自立に配慮した取り組みが理解され、6人だった障害者は15人に増加。最年少は19歳で年齢層も幅広くなった。来春には特別支援学校高等部の卒業者が働く予定だ。
 この間、昼休みなどの休憩は社員やパート社員とともに本社事務所の会議室などを利用してきたが、障害者の増員で満杯状態に。工場を所有する市川市の銅のリサイクル会社「ウスイ金属」に相談したところ、約8千万円をかけて福祉事業棟を建設してくれた。
 障害者が選別作業する空き瓶と缶は市内の約100の町会・自治会が仕分けして提供したり、市の委託する回収車が運び入れたりするもので月約150トンになる。井坂社長は「もっと多く受け入れが可能で、量が増えれば障害者の工賃も増やすことができる。今後の目標は月7万円を目指したい」としている。