047‐331-7100

271-0064 千葉県松戸市上本郷86

福祉部沿革

平成27年12月1日

福祉事業部「結」開所

市長にもご祝辞を賜りました。

平成28年6月

特別支援学校3年生実習の受入れ開始

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実習記念

【実習期間:2016年10月3日~10月14日】

実習中に予想以上に成長する彼らに大きな希望を感じました。

卒業後、平成29年4月~ご利用いただくことが決まりました。

平成28年11月24日

矢切特別支援学校PTA見学会開催

ホップ

「結」でお仕事の訓練

ステップ

第1工場で一般就労

自立への第一歩!

ジャンプ

第2工場で一般就労

給与アップ!

民間企業だからできる一般就労までのシステム:訓練と同じ作業・同じ場所で環境を変えることなく働くことができます。

平成28年度千葉県工賃公表

千葉県第1位!

平均工賃42,674円を達成し平成28年度千葉県工賃工賃が発表され、千葉県1位を達成しました!

朝日新聞に掲載されました

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障害者が働く会社10年の実り

松戸の資源リサイクル会社、助成の事務所に

賃金・就労拡大「自立につながる」

 空き瓶の選別作業で知的障害者の働く場を提供してきた松戸市のリサイクル会社「イサカエンタープライズ」(井坂勝則社長)が今月、県から公的助成が受けられる事業所に指定された。障害者と個別契約を結んで賃金アップを図り、受け入れ枠も6人から20人に拡大。保護者や市は「生活自立につながる」と歓迎している。

 

    同社は社員50人、パート30人の廃棄物中間処理会社。障害者の親からの相談をきっかけに、20062月から社会福祉法人と委託業務契約を結び、派遣の形で6人が空き瓶の色分け作業を行ってきた。約10年の実績が認められ、廃棄物の中間処理事業では企業として県内で初めて就労継続支援B型事業所の指定を受けた。

 国民健康保険団体連合会から障害者1人につき月額約12万1千円の助成が給付され、給付を基に管理者や支援員ら16人態勢の福祉事業部「結」を新設した。

 施設の利用者である各障害者とは個別契約に切り替えて労働条件を安定させた。障害者の賃金は(工賃)は時給300円で月額にすると約46千円は、市内の他の事業所の平均月額15644円の約3倍になるという。

 市内の北松戸工業団地にある同社工場では、ベルトコンベアから流れてくる様々な種類の飲料用空き瓶を男女10人が茶、緑、白、雑色の4種類のごとに選別する作業を行っている。知的障害のある社員は、今月から1人が加わり、4050代の7人。職業支援員3人が指導しながら一緒に働く。

 市も今月から、家庭から回収した空き瓶と缶の中から2トン分を平日、イサカにトラックで提供し、支援に乗り出した。

 知的障害者の親たち役650世帯で作る「松戸手をつなぐ育成会」の室井一義会長は(74)は「親も高齢化し、支援が難しくなっている。今回の指定で高賃金で働ける場が広がれば、障害者年金と合わせて多少は余裕のある、自立した生活が可能になる」と歓迎する。

 結管理者の林優子さんは「今いる障害者は時間をかけてチームとしてまとまってきた。新しい人が職場生活になれ、作業チームとして拡大・安定すれば待遇アップも考えられる」という。同社は空き瓶、缶の提供に協力してくれる町会、自治体を募集している。問い合わせは同社(0473317100)へ。(青柳正悟)

 

市内他の事業所の平均賃金、「結」の障害者賃金は掲載当時のものです。

(朝日新聞:令和元年11月9日)

障害者の職場環境改善へ休憩室

 空き缶や瓶の選別作業で知的障害者の働く場を提供している松戸市の資源リサイクル会社「イサカエンタープライズ」に、障害者が休憩するための「福祉事業棟」が完成した。賃金アップに伴って働く障害者が増え、本社スペースが手狭になったためで、同社は職場環境の改善で働く意欲を高め、さらなる賃金の引き上げを目指している。

鉄筋コンクリート作り4階建てで、延べ床面積234平方メートル。エレベーター付きで1階は駐車場、2階が20~30人を受け入れ可能な休憩室、3階が職員室、4階が多目的スペースだ。
 同社は1993年2月設立の廃棄物中間処理会社。社員約50人、パート社員約30人。井坂勝則社長(61)によると、障害者の自立を望む親から相談を受けたのがきっかけ。2006年2月に社会福祉法人と委託業務契約を結び、6人が工場で空き瓶の色分け作業を始めた。
 15年には約10年間の実績が認められ、廃棄物中間処理事業の会社としては県内で初めて就労継続支援B型事業所の指定を受けて公的助成金が出るようになった。助成は障害者一人につき月額12万1千円。
これを基に障害者と、管理者や現場で指導する支援員合わせて16人態勢の福祉事業部「結」がスタートした。
 この間、障害者とは個別の契約を結んで労働条件を安定させた。当時の賃金は時給300円で、月にすると平均約4万6千円。市内のほかの事業所に比べて約3倍の高額だったが、その後も年々引き上げ、現在は時給380円にアップした。同社の障害者の7割は月5万円を超え、県平均に比べて約3・5倍になる。時給400円の人もいる。
 結のスタート時は空き瓶だけの選別だったが、3年前からは空き缶の作業も導入。障害者の自立に配慮した取り組みが理解され、6人だった障害者は15人に増加。最年少は19歳で年齢層も幅広くなった。来春には特別支援学校高等部の卒業者が働く予定だ。
 この間、昼休みなどの休憩は社員やパート社員とともに本社事務所の会議室などを利用してきたが、障害者の増員で満杯状態に。工場を所有する市川市の銅のリサイクル会社「ウスイ金属」に相談したところ、約8千万円をかけて福祉事業棟を建設してくれた。
 障害者が選別作業する空き瓶と缶は市内の約100の町会・自治会が仕分けして提供したり、市の委託する回収車が運び入れたりするもので月約150トンになる。井坂社長は「もっと多く受け入れが可能で、量が増えれば障害者の工賃も増やすことができる。今後の目標は月7万円を目指したい」としている。